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映画『パフューム ある人殺しの物語』存在価値を香水に見出そうとした男の一生

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さて、今回は『パフューム ある人殺しの物語』を観た感想や考察を書いていきます。

ネタバレも含みますので、ご注意ください。

基本情報『パフューム ある人殺しの物語』

公開年 2007年
原題 Perfume: The Story of a Murderer
監督 トム・ティクバ
キャスト ベン・ウィショー / レイチェル・ハード=ウッド / アラン・リックマン / ダスティン・ホフマン / カロリーネ・ヘルフルト

あらすじ

パトリック・ジュースキントによるベストセラー小説を映画化したサスペンスドラマ。18世紀のパリ。魚市場で生み捨てられたジャン=バティスト・グルヌイユは、超人的な嗅覚を持っていた。ある日、街で出会った女性の香りに取り憑かれた彼は、その香りを再現するために香水調合師に弟子入りする。やがて、パリでは若く美しい女性ばかりを狙った連続殺人事件が発生し……。( 映画.com

予告動画

考察『パフューム ある人殺しの物語』

『パフューム ある人殺しの物語』は、ある一人の男が、存在価値を自身で見い出せず、絶望のもと死に至る話です。

「存在価値」という観点から、映画の印象に残ったシーンを考察していきたいと思います。

ようやく形成されたアイデンティティー

主人公であるジャン=バティスト・グルヌイユが、雨で自分の体の汚れを流したとき、自身に体臭がないことに気づくシーンが象徴的です。

体臭も人ひとりを表すものですが、彼にはそれがありません。

誰の庇護を受けることもなく育った彼が、生きていること、存在することを知らしめるものは、己の嗅覚と、それから作り出される究極の香水以外にありませんでした。

この時点でようやく「自分とは何者か」が形成されたのではないかと思います。

絞首台での乱交シーンは宗教画のようだ

クライマックスのシーンで、主人公が完成させた香水をつけたハンカチをなびかせたとき、観衆はその香りに酔いしれ、夢見心地な様子で乱交を始めます。

このシーンは、絵画を鑑賞している気分になりました。

思い浮かんだのは、ミケランジェロの「最後の審判」。

どことなく宗教的な感じがしたからでしょうか。

主人公に向けられる愛は、彼個人に向けられた愛ではなく、この世のものとは思えない香水を作った「神」に対する愛。

香水の効果により彼の思う通りになったとしても、彼自身を認め、愛してくれる人はいません。

究極の香水に自分自身の存在価値を見いだしていた彼は、絶望するしかありませんでした。

自分にだけに向かう「愛」を探して

乱交シーンの後、彼は自身が産まれた場所に向かいます。

産まれ落ちたその瞬間に存在価値を消されそうになった、あの魚市場です。

彼は、世界を思うがままにすることも出来たであろう香水を体に浴びます。

そして、そこに群がる人々…彼の服だけが残りました。

主人公を象徴する香水が全て瓶から流れ出たことが、主人公が死んでしまったことを暗示していると考えられます。

魚市場にいた人々に求められたことで、ジャン=バティスト・グルヌイユ自身の存在価値を見い出すことができたのでしょうか。

嗅覚にも訴えかけるような映画

アラン・リックマンが出てるから観て!という投稿を見て、『パフューム ある人殺しの物語』を観ましたが、主人公を演じたベン・ウィショーの演技にくぎ付けでしたね。

主人公が猟奇的殺人を始めるキッカケとなった少女と出会うシーンが、少女が持つ果物の匂いまで感じられるような気がして印象的でした。

以上、『パフューム ある人殺しの物語』を観た感想や考察でした。

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